イエベ骨格ストレートのおしゃれ探訪

おしゃれになりたいけどセンスが無い私が服選び・モノ選びについて綴っていきます。ときどき映画、舞台も。

三月大歌舞伎を観てきました

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先日、ありがたいことにチケットをいただきまして、観てきました。

歌舞伎を見るのは学生ぶり。(実際に歌舞伎を観て感想を書けというレポートがあったのです)当時は忠臣蔵の幕見席でしたが、今回は夜の部を1階、しかも花道近くで観ることになり、行く前からドキドキ。

 

■服装・持ち物

・ニット+タイトスカート+パンプス(普段着7割、よそ行きの洋服2割、着物1割くらいでした)

・マスク、ティッシュ(花粉症のため)

・お茶、おにぎり(夜食用)

・S字フック(私は持参してないのですが、前の方が使ってて良いな〜と思いました。カバンやお弁当を引っ掛けておくのにかなり使えそう)

 

■15:40頃

銀座駅着。

開演まで時間があるので、外観を撮ったり、イヤホンガイドを借りたり、コーヒー飲んだり。お土産さんがたくさんあるので、散策してたらあっという間に時間が過ぎてしまいそう。歌舞伎座のお菓子だけじゃなくて、髪飾りとか着物の小物のお店などもあり、お客さんも着物の人が多くてなんとなくお祭りっぽい雰囲気。

 

■イヤホンガイド

イヤホンガイドは歌舞伎座入り口右側で借りることができるのですが、初心者は絶対借りた方が良い!700円+1000円(保証金で返却時に返ってくる)で、あらすじや浄瑠璃の歌詞説明、装飾品の小物解説やその他小ネタが楽しめます。

 

■16:15

トイレを済ませて、いよいよ開演。

入場してフロアをうろうろしてると、職員の方が丁寧に座席まで案内してくれるので安心です。

 

■一、『於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)』

金を目当てに油屋に揺すりを企てた夫婦の悪巧みが徐々にバレていくさまがコント的要素もあり、面白い演目です。

 なんといっても、鬼門の喜兵衛を演じる片岡仁左衛門が花道から現れたときね…

かっこいい〜〜〜〜!!シワの一本一本がかっこいい〜〜〜〜!! 

公演後に素顔のお姿をぐぐってみたらなにこの素敵おじんええ〜〜無理〜〜;;

一方、お六演じる玉三郎さまの女っぷりね…!もう声帯からこの人違うんじゃないかなってくらい中年女性のお六に成りきってました…。

そしてこの夫婦の悪党っぷりが最高です〜〜揺すり目的のべらんめえ口調も聞いていて気持ちが良い。最後に企てのアラがバレ初めて、籠を担いで逃げ帰るのも可愛いくて面白い。初心者でも、見ていて気持ちいい演目。何度見てもクスクス笑っちゃいそう。また見たい!

 

■30分休憩

あっというまにもう18時近く。

ロビーの机をお借りして、おにぎりを1個食べたけど、それだけじゃ足りないな〜と小腹が減っていたところ、『めでたい焼』なるたいやき屋さんを発見。
どうやら250個限定の、歌舞伎座限定のたいやきだそうで、紅白のお餅入りで1個250円。

周りの人が並び始めたので、つい買ってしまいました。焼きたてだからあったかくてパリパリして美味しい〜!お餅とつぶあんが混ざっててそれがまた美味しい。ペロリでした。帰り際に見たら売り切れになっていた。調べると、結構食べられないみたいですね、ラッキーでした。

他にも軽食やスパークリングワイン(!)、食事処もあって、いくらでも楽しめるな〜〜と。(ただし、座席にはドリンクホルダーなどはないので注意)

 

■二、『神田祭

鳶頭と芸者の二人がずーーーーっとイチャイチャしてます。なに?お祭りでちょっとキメた二人がデートしちゃう感じ??お祭りですからね、まあね、良いでしょうとも、ええ………
しかし、ずっとイチャイチャしてんなぁ!!この二人!!もぉー目線と目線がチラチラ交わされる感じ、こっちが照れちゃいます。

それにしても、まー仁左衛門さまと玉三郎さまの息のあったことというか、二人とももう踊りや振りはもう体の奥の奥まで染み込んでいるのでしょうね。舞台のど真ん中の当事者でありながら、そんな自分たちを天井から見下ろしながら演じている…そんな雰囲気があります。二人の世界というよりは、二人の意識だけひとつ飛び抜けて、その世界を見下ろしているような…。この二人ほどでないと達さない境地のようなものを感じます。

最後も花道で存分にイチャイチャして出て行きました…もうでてけえ!泣

 

■三、『滝の白糸』

泉鏡花原作、玉三郎さんが演出された演目。

〈あらすじ〉

水芸者として活躍する若く美しい芸者・滝の白糸(壱太郎)と乗合馬車で生計を立てる村越欣弥(松也)は旅の途中で出会い、後日に浅橋のふもとで再会する。父を亡くし、老いた母を養うため、今は客馬車で生計を立てているが、本当は東京に出て法律の勉強がしたいという欣弥の想いを知った白糸は、自分にその金銭的工面をさせて欲しい名乗りで、二人は生涯の仲を誓う。しかし、ある夜に欣弥への仕送りを奪われたことから、二人は意外なところで再会を果たすこととなる。

すみません、私、全く事前知識が無く、白糸が欣弥と生涯を誓うあたりや、他の芸人団とのいざこざあたりなんてボーーーッと見てたんですけど、最後の最後にもう…こーくるかーーーと。

様々な点と点が繋がりあい、二人の数奇な運命は、法廷という場所で再び合わさります。

白糸が無罪のまま退出出来そうだったのに、途中で人間としての善悪の判断責任に駆られた欣弥が検事として白糸を裁こうとしたあたりは、欣弥おまえええええって感じでしたが、最後の最後に二人が下した決断が、もう……これ以上ないラストシーンでした。とても欣弥と白糸らしい最後だと思います。

主役二人がとても良かったです。壱太郎さん演じる白糸なんて、目がうるうるして、若くて美人で芸人して成功してるけど、たった一人の男性を半ば夢心地で思い続ける純粋さと、そのためならいくらでも自分は耐えられるという強さが全身から溢れていました。

欣弥演じる松也さんも、舞台上にどんなに人が溢れていようと、誰がどう見ても主役はこの男だ、というオーラがありました。これは、テレビで見かけることが多いからという理由だけではないはず。

 

■21:00 終演

初めてちゃんと歌舞伎を見ましたが、大大大満足で、とっても楽しかったです。良い演目があったらまた見たいです!